オリジナルミュージカル「流星の音色」

こんにちは、Chinatsuです。今回は、2022年8月5日(金)12:00に新橋演舞場で開催されたオリジナルミュージカル「流星の音色」について書きたいと思います。

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2021年12月7日(火)に上演が発表。今回は主演に加え、音楽も担当することが分かりました。まさに二刀流。「クリエイティブな挑戦をしたい。」そんな大我さんの思いを副社長の滝沢くんが汲み取って実現した作品だそう。滝沢くんには心からの感謝を伝えたい。ありがとうございます。実は、2021年7月7日(水)の七夕の日から1回目の打ち合わせが始まっていたらしく、初演を迎えた2022年8月4日(木)(本来は8月2日(火)でした。)まで実に1年以上もの準備期間があったらしい。長い長い時間をかけて、大切に大切に作ってきた作品を実際に見られることをとても光栄に思いました。

今回のチケットはファンクラブ枠で取れず、クレジットカード枠もなく、一般で取るしかなかったので、めちゃくちゃ頑張りました…!(私は絶対に不正転売からは購入しない、公式なところから推しに貢ぐと心に決めている。)たまたまTwitterで先着先行があることを知って、たまたまご縁があって取ることができました。まさに情報戦だった…!座席はB席しか取れなかったけど、もう同じ会場に入られるだけでも幸せ!チケットが取れなかった方やお仕事の都合で行けない方なども多い中で、行けるだけでも感謝。

元々初日だった2日(火)と3日(水)の公演の中止が発表された時は、ものすごく心が苦しかったな…。その日だけは毎日見ているTwitterすら見れませんでした…。いちファンの私でさえ苦しかったから、演者の方々や関係者の方々、実際に行く予定だった方々はもっとだよね…。これだけコロナが流行っていて、いつどこで誰が罹ってもおかしくはない状況だったから、突然中止になることも覚悟はしてたけど、いざ中止になるとね…。きっと演者の方々や関係者の方々は誰よりも感染対策に気を付けながら生活されていたはずなので、恨むべき相手はコロナ、お前だ…!本当にこの日ほどコロナの収束を願った日はなかったです。一日でも早く、感染してしまった方が回復することを願いつつ、私の中では自分が行く予定の公演が開催されるのか不安でした。なので、無事に初日を迎えられた時は、ひとまずホッとしました。

迎えた8月5日(金)。福岡から約2年半ぶりに東京へ。この日のために有給を取って、髪を切って、流星の音色カラーのネイルをして…と準備万端で向かいました。ミュージカルの上演が発表されたあの日から、ずっとずっと行くことを夢見て過ごしてきたから、「やっとこの日が来た…!」の気持ちだった。せっかく東京に来たので、築地で贅沢にブランチ(お寿司)をいただきつつ、開場を待ちました。

初めて行った新橋演舞場。長年あちこちのアーティストのファンをしているのに、新橋演舞場には行ったことがなかったから、「新橋演舞場」の文字が見えた時にはテンション上がりました。「これが噂に聞く新橋演舞場か…!」

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会場に着くと開演を心待ちにしている方々がたくさんいて、めちゃくちゃ幸せな空間だった。現場に行った時にだけ感じられるワクワク感。

開場した11:20過ぎに会場に入ると、すぐに見えたのは1階の売店。「流星の音色」をイメージしたような星形のお菓子があった。めちゃくちゃ可愛かった。(調べたところ、お店の名前は「銀座萬年堂」と言うらしい。)話は変わるけど、お手洗いに行くために地下1階に行こうとしたら、階段手前に関係者受付があったらしく、とある男性の方が受付の方に「こちらジャニーズ事務所様からです。」と紙袋のようなものを受け取ってあった。「あの方は一体何者なんだ…?」と思った。開演30分前くらいからかな、オーケストラの音出しが聴こえてきて、さらにテンション爆上げに。元吹奏楽部の血が騒ぐ〜!オーボエの音色、トランペットの音色、ティンパニの音色などなど。やっぱり生オケはたまらない…!

今回私の座席は3階4列3番とかなり後ろの方だったわけですが、思っていたよりも見やすい!Snow Manファンの会社の同期が「3階は見にくいよ。」と言っていたから、ちょっと覚悟して行ったけど、全然そんなことなかった。一番後ろの座席ではあるものの、ステージ正面の座席で、椅子にピッタリ背中をつけても客席ギリギリのステージ部分が見えるくらいだった。正直「この座席で3,660円は安すぎるだろ!」と思った。ただ、コの字型の横部分の座席になると見にくいのかな?それでもどの座席でも音楽は楽しめるので、オールオッケーだと思います!


長らくお待たせ致しました!既に2,000文字近く書いていますが、これからが本編です!(遅い)これから先は覚えている限りの内容とその時の気持ちを記しています。あくまでベースは自分用の記録なので、拙い文章にはなるかと思いますが、それでもよろしければお付き合い下さい。(これから先はストーリーやステージセット、衣装などのネタバレを含みます。)


【あらすじ】

海の星の王子・リーパ(京本大我)は偉大な父・サルム(内海光司)より王位継承を告げられ、逃れられない運命と責任に不安を覚え葛藤していた。

一方、内気で気弱な山の星の王女・シルウァ(真彩希帆)もまた、歌で星の平和を守る使命を全うする自信がなく思い悩んでいた。

彼女は恋に憧れ、小説に描かれる燃えるような恋心を夢見ていた。

しかし母・フローラーリア(新妻聖子)から「幸せのためには甘い恋に憧れてはいけない」と言い聞かされており、恋をすることを諦めていたのだった。

そんなある時、いつものように恋愛小説を読んでいたシルウァの目の前に眩い光が満ち、遠く離れた星に住むリーパの歌声を耳にする。

その歌声に合わせて、無意識に竪琴を弾き、声を合わせるシルウァ。

互いの歌声と演奏に惹かれた2人は顔も知らぬまま会う約束を交わすが…。

 

【1幕】

〜1場〜 海の星の宮殿

ファンファーレがなった瞬間のあの感動が忘れられない。もう開幕しただけで感動。既に涙目だった。数日前に公演が中止になったからこそ、当たり前が当たり前ではないこのご時世だからこその感動。もう感謝の気持ちが止まらない。真っ赤な幕が左右に開くと、ステージが登場。今回のステージはヨーロッパ調の柵がある2階があって、その後ろにオーケストラがいるようなセットだった。その柵の間からは指揮者の方の後ろ姿が見えていたかな。ど真ん中には2階から降りられる階段があったはず。その後家臣や護衛、民衆たちが登場。宮殿での舞踏会のようなダンスが見ていて楽しかった。何より気になったのは女性の衣装。ドラクエの町人並みにカラフル。(ドラクエ?)その後登場した王はFFの世界観だった。どこかの記事でこの部分の写真を見かけたのに、見つけられず引用できなかった。非常に残念。その後、我らが京本大我さんが登場。2階のど真ん中から登場したけど、もう御光が見える見える…!めちゃくちゃ王子…!今回の役が"海の星の王子"だから、当たり前っちゃ当たり前だけど、あまりに王子様すぎた。"SixTONES 京本大我"としては決して見ることがないような衣装。前作の「ニュージーズ」では新聞販売の少年役で、めちゃくちゃ庶民的な衣装だったけど、今回は王族の役だからめちゃくちゃ煌びやかで、元々大我さんが持つ華やかな容姿にピッタリだった。元々彼が貴族出身(貴族?)なのもあるよね。絶対ジャニオタは全員好きだと思う。物語は、リーパが父から王位継承を告げられて、逃げられない運命と責任に不安を覚えて葛藤する場面。王族ゆえの苦しみを表すシーンを見た時に、個人的には大我さん自身を重ねて見てしまった。私が勝手に感じただけなので恐縮だけど、二世としての重圧とかね。抗えない運命を背負う彼だからこそ、きっとリーパの気持ちが分かるのではないかと思って、勝手に感情移入しちゃいました。(そう感じたけど、後日見かけた週刊朝日の記事ではご本人も同じことを言っていた。)あと、この時だったかは定かじゃないけど、リーパが葛藤している時のステージ演出が好きでした。ステージ上の円形ステージが葛藤している時にゆっくり回っていて、より悩んでいること、迷っていることが強調されていたように思いました。この演出は上から見た方が綺麗かもしれない。あと、確かその時に白い衣装の方が隣で踊っていたはず。衣装も相まって、私の頭の中ではちょっとだけ大我さんの親友がよぎったのはここだけの秘密です。舞うように踊るダンスが美しかった。

 

〜2場〜 山の星の王宮・シルウァの部屋

場面は変わって、山の星の王宮。山の星の王女シルウァが登場。ピンクの衣装がめちゃくちゃ可愛かった。あまりにプリンセスすぎる。内気で気弱な性格だけど、素直で純粋なところが設定として最高だと思いました。"The女の子"だった。そんなシルウァは恋愛小説に描かれているような燃えるような恋を夢見る女の子なのですが、その設定さえも可愛いよね。(全肯定bot?)そんな王女を優しく見守っている乳母のカウム(福麻むつ美さん)。彼女がまた良い味を出すんですよ…。私が好きだったシーンはシルウァが琴の練習をする横でカウムが恋愛小説を音読しているシーン。「胸キュン!」なんて言うお茶目なところが好きだった。自然とクスクス笑いが起きてたな。終演後にTwitterを見たら、どうやらこの部分はアドリブだったらしく、これまでの公演にはなかったらしい。これから観劇される方は是非注目してほしいですね。山の星の王女シルウァの使命は歌で星の平和を守ること。そのために琴を練習しているけど、自信がなくて思い悩んでいたらしい。そんな中、母のフローラーリアがやってきて、ちゃんと琴の練習をしていたのかと問います。また、シルウァに対して、星の平和を守るために練習をすること、"幸せのためには甘い恋に憧れてはいけないこと"を言い聞かせます。何故お母様がそう言い聞かせるのかは後々のお楽しみに。この時新妻さんは紫色の衣装を着てたけど、どこか怖い雰囲気があって。全く隙のない女性のように見えた。あと、この時には歌も歌っていたけど、シンプルに"圧"が凄い。歌が上手いから声の圧があるのはもちろんなんだけど、女王としての圧を感じた。怖すぎて鳥肌が立った。その他で女王様からの圧を感じたのは、シルウァの琴の音色を聞いて感想を伝えたシーン。もちろんそのことの音色はプロが演奏しているから上手いんだけど、「琴の音色が硬い。(ニュアンス)」と言い放ったシーンは怖かった…!お母様、怖いです…!

そんなある時、いつものように恋愛小説を読んでいたシルウァの目の前に眩い光が満ち、遠く離れた星に住むリーパの歌声を耳にします。その歌声に合わせて、無意識に竪琴を弾き、声を合わせるシルウァ。この時の演出がとっても綺麗だったんだ…。天の川のような照明が降りてきて、煌びやかに2人の間を照らしてね…。一部の方々に分かりやすく言えば、Nissyの2nd LIVEの「愛tears」の演出みたいだった。きっとこの演出は滝沢さん考案だと思う。照明の量が凄かったから。(そこ?)まだこの時はお互いの歌声と演奏に惹かれただけで、直接会ったわけでも、顔も名前も知らなくて。リーパは名乗ろうとするけど、シルウァが読んでいた恋愛小説に「名前を教えたらその声で呼ばれてしまう。名前を知ったらその人のことしか考えられなくなる。(ニュアンス)」とあったから、「名前は言わないで…!」と答えたシルウァちゃん。あまりにピュアすぎて全私が泣いた。私にもこんな時期があったのかな…。(遠い目)ちなみにこのシーンは最後の最後に鍵となります。お互いの歌声と演奏に惹かれた2人は、顔も知らぬまま「また明日!」と会う約束を交わします。


〜3場〜 海の星 次の日

フォンス(松尾龍くん)・アムニス(林一敬くん)・リートゥス(東野裕さん)・マル(橋本悠希さん)の4人と一緒にいるシーンから物語は始まります。これまで恋を知らなかったリーパが顔も名前も知らない女の子のことばかり考えていることを知った4人は「それは恋さ!」と教えるわけですが、そのシーンが本当に面白かった。4人に茶化されて、ちょっとムキになるリーパがめちゃくちゃ可愛い。この時の楽曲がものすごくキャッチーでお気に入りだったけど、後々パンフレットを読んだら、この楽曲の作詞は「Dance All Night」や「Lifetime」、「Papercut」などを手掛けたKomei Kobayashiさんだったらしい。「そりゃ好きだわ。」と納得した。話を戻して、この部分までは正直私も友人たちと同じように「声と演奏だけで惹かれ合うってそんなことあるかよ!」と思っていたけど、リーパとシルウァの歌声を聴いた後なら納得だった。その後、リーパはまた彼女の声を聴くために昨日の場所に行くわけですが、こっそり友人たちがついてきていたことに気付くシーンがあって。茶化されたことに怒るところが等身大の男の子みたいで好きでした。友人にはそんな姿は見られたくないよね。

 

〜4場〜 山の星の王宮・シルウァの部屋

恋愛小説で読んでいた「恋をするとどうなるのか。」を実際に経験したシルウァはウキウキしながらカウムに話します。「恋がどんなものか分かったの!」と話すシルウァちゃん、乙女で可愛かったな…。「綺麗なものを見たら、あの方なら何て言うかしら?美味しいものを食べたら、あの方なら何て言うかしら?みたいにずっとその方のことだけを考えちゃうの!(ニュアンス)」こんなピュアな恋愛したことあります?ただ、お母様から"幸せのためには甘い恋に憧れてはいけない"と言い聞かされていた手前、恋をしてしまったシルウァ。シルウァ自身が「自分が恋をしている」と気付いた時、急に円形のステージにピンク色の魔法陣のようなものが現れて、突然カウムは倒れてしまいます。まさに"呪い"のような演出で、綺麗なんだけどちょっと不気味だった。ここからは記憶があやふやだけど、お母様がシルウァの部屋にやって来て、いつものように琴の音色を聴くシーンがありました。前回よりもはるかに音色が柔らかくなったことに気付くお母様が流石すぎた。きっと恋をしたことで表現に深みが出たんだろうね。いつもの「恋はしていないよね?」の件で急に黙り込んでしまったシルウァを見て、恋をしたことを確信したお母様はピシャリと恋を諦めるよう命じます。そう言われても、止められないのが恋なんだよ…。

 

〜5場〜 海の星

出ました!殺陣の演出!事前情報で殺陣があることは知っていたけど、「なるほど!こう来たか!」と思いました。滝沢さんと言えば、滝沢歌舞伎にもあるように殺陣をやるイメージがあったからね。何だかんだ殺陣の演出は初めて見たかもしれない。宮殿で剣術の練習をする場面だったけど、この時のリーパの衣装がリアル貴公子だったんだ…。大我さんの生まれ持った気品を感じる凛々しいお姿…。好き…。この部分はこの舞台最大規模の人数で殺陣をやっていて、かなり見応えがあった。これまで「静」のイメージが強い中でのこのパートだったから、めちゃめちゃ「動」を感じた。その前に大我さんが殺陣をやること自体が意外だった。「運動が苦手」と言う割に、ガツガツ動けていた大我さん。そんな君が一番すごいすごいよすごすぎる!2階から飛び降りるシーンでマットが出てきた時は、過保護すぎてちょっと笑ってしまったけど、お怪我をされては困りますからね。ちょっと気にはなったけど、目を瞑ることにします。(せめて目立っていたバツ印だけでも見えないようにしたら良かったのかも…?)この部分ではティンパニが大活躍!もうティンパニの音色がゴツい!奏者の方の気合いと熱量を感じた!剣術の練習の休憩中、リーパの友人はとある一冊の本を持ってきます。その本にはリーパがずっと知りたがっていた山の星への行き方が書いてありました。「彼女に会える!」と喜ぶリーパでしたが、急に黙り込んでしまう友人。実は、山の星へ行くには年に一度の七夕の日にだけかかる橋を渡らなければいけないのですが、その途中で雨が降ってしまうと消えてしまうことが書いてありました。「それでも『行く!』と言うだろう。」と思った友人はリーパに言わないようにしますが、リーパに「言えよ!」と強く詰められてしまいます。「何としてでも彼女に会いたい!」と思うリーパの気持ちが伝わってくる…。その気持ちに負けて友人が話すと、リーパはショックを受けてしまいます。リスクがあまりに大きすぎるからね…。その後、王が剣術の練習を見に来ます。慌てて本を隠しながら「練習してました!」と答える友人たち。しかし、王に友人がお辞儀をした瞬間、本が飛んでいってしまいます。「これは何だ!?」と詰められるリーパたち。まさに絶体絶命…!リーパを守るために無言を貫いていた友人たちでしたが、とうとうリーパ本人が王に自分が山の星へ行こうとしていることを伝えます。そのことに激怒した王はリーパを捕らえてしまいました。この時の緊張感はすごかった…!そりゃあさ、一国の王子が顔も名前も知らない女の子のために自分の国を捨てて会いに行こうとしたら怒るよな…。誰でも「冷静になれ!」と言いたくなる。そんな不穏な空気のまま、1幕は終了。そして、リーパの身には異変が生じ始めます。

 

【休憩】

あまりにも1幕が面白くて「もっと知りたい!」と思った私は、思わず買う予定のなかったパンフレットを買ってしまいました…!衝動買いをした自分にビックリ…!今回のパンフレットはめちゃくちゃ綺麗なブルーのお色味で、思わずテンションが上がってしまいました。「お家に帰ったらマガジンラックに飾りたい…!」と思ったけど、私の部屋にそんなお洒落なものはありませんでした。()休憩は30分あったけど、あまりに続きが気になりすぎて「早く休憩終わらんかな。」と思った。1幕が終わった瞬間、ビックリするほど人がいなくなったけど、その分お手洗いが死ぬほど混み合ってました…。また新橋演舞場に行く時は2幕前ギリギリにお手洗いに行こうと思う。3階よりかは1階の方が空いていた印象。あと、休憩のレポ(休憩のレポ?)でもう一つ。電波がない!ずっと圏外!何も出来ない!なので、パンフレットを買って大正解でした!大我さんのビジュがマジで!死ぬほど!良い!もはや額縁に飾れるレベルなので、大我さんのファンは絶対に買ってほしいです。もちろん読み物としても良くて、よりストーリーを楽しめる内容でした。特に、音楽と歌詞のページ。楽曲を聴いた時に「きょもが作ったんかな?」と思った楽曲があったけど、恐らく当たっていたはず。大我さんに馴染みのある方なら、聴いたら何となくきょもが作ったことが分かると思う。あと、実は失礼ながら1幕の間はあまり演者の方がどなたなのか分からないまま見ていた私。ジャニーズJr.がいることは知っていたけど、いつどこで誰が演じていたのか分からなくて、パンフレットを見てやっと気付きました。「バレエをしていた子はJr.だろうな。」とは思っていたけど、友人役も演じていたのね。しかも1人じゃなくて2人もいた…!どちらも普通の役者さんだと思って見ていたからビックリしました。全然違和感がない。もっと演技のお仕事、舞台のお仕事があっても良いと思いました。もっと評価してあげてほしい。(誰?)

 

【2幕】

〜1場〜 海の星 1幕終わりの2週間後

山の星の王宮・シルウァの部屋

幕が開いた瞬間ビックリ仰天。まがまがしい檻の中に閉じ込められる、闇堕ちしたリーパが登場します。いやいや、急にどうした!?1幕までの爽やかブルーの王子様衣装とは違って、黒と赤が混じった衣装での登場だった。刺々しい装飾も付いていて、これまでのリーパとは全く別人になってしまったことを一瞬で理解しました。最初はシルウァに会えないことを知ってやさぐれたのかと思ったけど、実はそうではなかったらしい。海の星の王子は王になる時に「龍の血」が流れるようになっていて、この血が流れるようになると感情を失ってしまうようになるらしい。その後執り行われた即位式では友人4人も出席していたけど、これまでとの距離感がまるで違っていて、気軽に「リーパ!」なんて呼べない雰囲気だった。座り方もこれまでのリーパだったら、きっと手を膝の上に置いてちょこんと座っているイメージだったけど、リーパ"様"になると脚を組みながら座っていて、めちゃくちゃ威圧的だった。「何があったんだよ、リーパ…!」と思っていたら、友人の一人が代弁してくれました。そう言いたくなるよね。そんなリーパの変化に困惑しつつも「これが王の務めだから…。」と思う友人たち。あまりにも切なすぎる。「このままシルウァのことも忘れちゃうのかな…。」なんて思っていたら、遠くからシルウァの歌声が聞こえてきます。龍の血と本来の自分との間で葛藤するリーパ。この時の演技が凄かった…。1人2役のようになっていたけど、マジで別人すぎて、完全に人格が入れ替わっているように見えた。天才役者すぎ。特にお気に入りだったのは、ハハハと高笑いをするシーン。この時は思わず双眼鏡を使ったけど、デビュー前に披露していた「癒えない」のようで、目の光のなさが最高だった…。もう一度龍の血が流れている時の演技は見たいですね。シルウァの歌声のお蔭でリーパは感情を取り戻しますが、即位式は中止。王は激怒します。

一方、山の星の王宮・シルウァの部屋。リーパのことばかりを考えて、何も手につかないシルウァ。何度も何度もリーパに向かって琴を弾きますが、もちろん反応はなし。理由も分からないまま、急に音信不通になるのはしんどいよね…。そんなシルウァを見て乳母のカウムも心配します。ここからは記憶があやふやだけど、乳母とお母様がお話をして、しばらくシルウァを琴の教室から帰ってこないように命じていたのはこの時だったかな…?一見この文章だけを見ると冷たいように感じるけど、実はお母様ご自身も葛藤していて。これまでは全く隙のない女性のように見えていたけど、この時くらいから弱い部分も見えてきたような気がした。娘が苦しむ姿を見たくない。そんな母の思いを乗せた歌声は痛いほど気持ちが伝わってきて、めちゃくちゃグッときた。思わず泣きそうになってしまった。この時の衣装は怖い雰囲気を感じた紫色から優しげな緑色に変わっていました。

 

〜2場〜 海の星 山の星

リーパとシルウァ、二人だけのシーン。やっとリーパの声が聞こえた時のシルウァの嬉しそうな声が忘れられない。表情は遠くて見えなかったけどね。この時にリーパはしばらくの間音信不通になっていた理由を話します。自分が海の星の王子であること、王位を継承する際に龍の血が流れて感情を失ってしまうこと、そんな時にシルウァの歌声が聞こえて感情を取り戻せたこと。そんなシルウァはリーパのためにずっとずっと歌い続けていたことを話します。お互いのお互いに対する愛の大きさを感じた。王が「龍の血が流れているのにそんなバカな…!(ニュアンス)」みたいなことを言っていたけど、その血よりもシルウァを想う気持ちの方が強かったわけだからね。そんな素敵な男性に出会いたいものですね。(遠い目)お互いの気持ちを確かめ合うシーンは思わずニヤニヤしちゃった。シルウァが気持ちを伝えた時に思わずビックリして声が出なくなったリーパ。不安に思ったシルウァから「聞こえてる…?」と聞かれた時に「もう一回言って…?」と答えたリーパが超意地悪で大好きだった。これは世界中の誰もがニヤニヤするだろ…。あまりに初々しくて可愛かった。その後二人は七夕当日に会う約束をします。この辺りから二人のデュエットのユニゾンが増えたような…?間違っていたら申し訳ないけど、お互いの気持ちが一つになったことを意味しているのかと思った。


〜3場〜 海の星、山の星、それぞれの7月7日

7月7日、七夕当日。海の星と山の星では、「王子がいない!」「王女がいない!」と大パニックになっていました。橋へ行こうとするシルウァを引き止める乳母カウムのシーンでは「行かないで…!」と言うカウムの悲痛な願いに思わず号泣してしまった。この時にシルウァはカウムから天の川を渡る途中で雨が降ってしまうと消えてしまうことを聞きます。ショックを受けるものの、「それでも行く!」と答えるシルウァ。そんなシルウァにカウムはお母様の過去を話し始めます。昔、今のシルウァくらいの歳の頃に恋をしていたこと。その恋のお相手とは叶わない恋をして、酷く傷付いてしまったこと。そんな過去があったからこそ、あれだけシルウァに"幸せのためには甘い恋に憧れてはいけない"と言っていたわけだ…。薄々そんな気はしていたけど納得。

一方、海の星。大混乱になっている宮殿から抜け出したリーパは橋のもとに向かっていました。そこに現れる1人の友人。遠かったから、4人のうちのどなただったかは分からなかったけど、恐らくフォンス役の龍くんだったと思う。「リーパなら来ると思った。(ニュアンス)」の言葉に長年の付き合いを感じた。リーパのことは何でもお見通しなんだね。そんな感動的なシーン、かと思えば王が登場します。実は橋を渡ろうとするリーパを止めるため、友人が王に話していたのでした。一見裏切りのようにも思われるけど、彼なりにリーパのことを思った上での行動だったから複雑だよね…。王は「行くなら私を倒してから行け!(ニュアンス)」と言い、リーパに剣を向けます。だいぶ端折るけど、結果的に倒しました!(端折りすぎ?)倒した、というよりは折れた?記憶があいまいで申し訳ない。最初は「殺し合いでもするんか!?」と思ったけど、さすがにそこまで物騒ではなかった。

はたまた山の星では、シルウァがお母様に引き留められていました。私はこの場面でマスクの下が大洪水になるほど号泣した。自分の娘が消えてしまうリスクを背負いながら、橋へ向かおうとしていること。きっと私が親だったら、フローラーリアの気持ちが痛いほど分かって、地面に水溜りを作っていたことでしょう。乳母のカウムのシーンもそうだけど、誰もがシルウァの幸せを一番に考えて行動しているから、グッとくるんだよね。座席的に表情は見えにくかったけど、歌声だけでも感動した。この時にシルウァは会いに行こうとしている相手の話をするのですが、「龍の血」について話したことで、お母様は「そういうことだったのか…。」と納得します。薄々は気付いていたけど、お母様が失恋した相手は海の星の王、リーパの父親であるサルムでした。この時にシルウァも先程カウムが話していたお母様の失恋相手を知ることとなります。遠い星の者同士、惹かれ合ってしまう運命…。血を感じる…。お母様はシルウァのリーパに対する想いを受け止め、送り出すことにしました。またこのシーンが良かったんだ…。フローラーリアが「あなたは私の自慢の娘よ!(ニュアンス)」と言った時、私は思わず滝涙しました。きっと最後の別れになるだろうからね…。お母様からの深い愛を感じた。あと、話は変わるけど、シルウァの衣装がフワッフワで可愛かった。リアル織姫様。個人的には、このフワフワさがシルウァの儚さを表現しているようで一番好きでした。リーパに会うためにおめかししたのかな。可愛いね。

二人が橋を渡る前には、親御さん二人が話すシーンがありました。どちらも直接は会ってなくて、声だけでの会話だったけどね。お母様は王様との思い出をずっとずっと覚えていて、それもあって苦しんでいたけど、王様も龍の血が流れているとはいえ、微かに覚えていたようでちょっとビックリした。完全に忘れたのかと思った。二人が「息子たちが会えますように。(ニュアンス)」と願って、この場面は終了。唯一の王様とお母様が話すシーンでした。この時に雷の音が聞こえ始め、パラパラと雨が降り始めたような…?


〜4場〜 海の星、山の星、同日

天の川を表現するかのような大量の水を使った演出を見て、私は「Nissyみたい!(参照:Nissy Entertainment 2nd LIVEの『Aquarium』)」と思いました。世間一般的には滝沢歌舞伎の印象らしい。記事を読んで気付いた。二人が橋を渡る途中のシーンでは、「怖くなってきた…!」と言うシルウァ。そりゃそうだ。雨が降ったら消えてしまう、とんでもないリスクを背負っているわけだからね。そんな時「僕がそっちに行くから!(ニュアンス)」と答えたリーパ。いやいや、イケメンすぎるだろ…!数々の試練を乗り越えて、頼もしくなったリーパに思わず胸を打たれた。二人が橋を渡って、初めて出会うシーン。会えた時の幸せそうな二人の姿が忘れられない。やっと出会えたわけだから、その喜びもひとしおだと思いました。でもそんな幸せは長くは続かず、雨が降ってきてしまいます。この時の演出がもう「水!水!水!」だった。噴水から水のカーテンまで、とにかくバリエーションが豊富。もはや水のアトラクションだった。超大量の雨が降る中、二人は初めてお互いの名前を知ることとなります。初めて会話をした時の伏線回収。消えてしまう前に名前を伝えたことで、この先もずっと大好きな人の声で呼ばれていたことを思い出せて、ずっとずっと大好きな人のことだけを考えられるようになったと思う。永遠に、ね。激重世界観だ…。シルウァが消えてしまうシーンでは、リーパが抱き合いながら「愛してる」と囁きます。これは原文のままですよ!皆さん!(熱量)可愛らしいリーパから男らしいリーパとのギャップがたまらなかった。シルウァが消えてしまった後、リーパがシルウァの形見(何かは見えなかった)を抱きしめるシーンはとにかく切なかった…。でも、きっと二人にとっては悲しいだけじゃなかったと思う。もちろん別れは悲しいことだけど、お互いに顔を合わせて、お互いの愛を伝え合った上での別れだから。リーパとシルウァが出逢えて本当に良かった…。「雨が降ると消えてしまう」はただの言い伝えで、実際は消えないみたいなハッピーエンドにすることもできたと思うけど、本当に消えてしまうストーリーにしたことで、より二人の情熱的な恋が際立っていたと思う。二人の恋路はまるで流れ星のように儚かった…。ただ、一つだけ言わせてほしい。「リーパが消えなかったのは何故!?!?!?」


〜5場〜 海の星、山の星、それぞれの橋のたもと(虹の谷)

もはや二人の恋路のショックすぎて覚えてない…。()けど、キャスト全員で歌うシーンの迫力がすごかったことは覚えてます。大我さんが作ったテーマ曲が終演に向けてどんどん盛り上がっていく様子は胸熱だったな。生オケも本気だった。フィナーレに相応しいパフォーマンスだったと思います。

 

以上、オリジナルミュージカル「流星の音色」についてでした。メモを取らずに覚えている限りの内容を書いたので、時系列がぐちゃぐちゃな部分もあったかもしれません。その時はこっそり教えて下さい。

今回大我さんは主演だけじゃなくて、音楽も担当していたけど、これまで演技のことは散々話してきたので、ここからは少しだけ音楽の話をしたいと思います。今回の音楽はミュージカルの楽曲ではあったけど、個人的にはどこかJ-POPの要素も感じました。直感的にそう感じただけだから、具体的には言い表せないけどね。きっと大我さんがジャニーズ事務所のアイドル育ちで、これまで培ってきたものがあったからだと思う。そんなテーマ曲がお酒を嗜みながら一人で家にいた時に遊び半分で作ったというから怖いよね。才能の塊じゃん。あと、歌の面でもう一つ。大我さん目当てに行ったから、当たり前に大我さんのことは注目していたけど、フローラーリア役の新妻聖子さんがレベチすぎて。もうシンプルに新妻さんが素晴らしい。失礼な言い方かもしれないけど、頭一つ抜けていたように思いました。思わず終演後に友人と「また新妻さんの演技見たいね。」と話すほどには感動しました。いつかまた機会があればお邪魔したいな。というか、女性陣が素晴らしかった。ヒロインのシルウァ然り、乳母のカウム然りね。グッとくる歌声と演技をされていました。きっと大我さんにとっても、今回また素晴らしいキャストの皆様と出会えたことは宝になったんじゃないかな。そんな方々に刺激を受けて、さらにレベルアップするであろう大我さんがますます楽しみになりました。

ストーリーに関しては、私自身は楽しめました!きっと舞台やミュージカルの鑑賞経験が少なくて、「舞台はこう!」「ミュージカルはこう!」みたいな先入観がなかったからかもしれない。あと、私がファンタジー作品が好きなこともあると思う。

あと、今回たったの3千円ちょっとで観させていただいたわけだけど、どう考えても安すぎた。逆にキャストの皆様や演出に申し訳ない。確かに3階席は表情が見えにくいのは否めないけど、全体像を把握したい私にとってはかなり良い座席でした。それに速攻ブルーベリーと双眼鏡があれば無敵だしね!

そして、この作品を観た後に思ったことは、もちろん「また観たい!」とも思ったけど、それ以上に一人でも多くの方に観てほしいと思いました。より多くの方とこの作品について共有したい。今回の公演のチケットが取れなかった方、残念ながら中止になってしまった方など、それぞれいらっしゃると思います。そんな中で私に出来ることを考えた結果、ブログを書くことにしました。自分用の記録とは言いつつも、一人でも多くの方に共有したい気持ちがあったからね。もちろん円盤化は諦めてないけど!松竹さん、チムソニ、関係各所の皆様、是非よろしくお願いします!

毎回言っているけど、今回の公演を観に行けたことが決して当たり前ではないことを肝に銘じて、行けたことに感謝しながら、これからの生活を送っていきたいと思います。

いつになるかは分からないけど、また大我さんのミュージカルを観に行けますように。また、今回それぞれの事情で行けなかった方たちが一人でも多く足を運べることを願って、このブログを締めたいと思います。

大我さんの来年の七夕のご予定はいかに……?


(あとがき①)

カーテンコールの大我さんは私たちの知っている"きょも"でした。可愛かった。

 

(あとがき②)

「きょも」と呼んでいた私。この公演を観て以降、リスペクトの気持ちが高まって「大我さん」と呼ぶようになりました。

 

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